あおくまが今一番興味があるのが発達心理学です。細かく言えば、臨床発達心理学ですが、ここで言及するのは避けます。
発達心理学は、その名の通り、人間の発達における各現象について、科学的に考察する学問です。
発達というと、皆さんどのような印象をもたれるでしょうか。発達とは何でしょうか。その昔は発達≒成長と考えられていました。そのため、20歳くらいまでしかその対象にはならなかったんです。発達心理学と言えばピアジェ(Piaget,J.)ですが、彼の認知発達理論も、子どもの発達しか対象としていませんでした。
ピアジェ以降、エリクソン(Erickson, E. H.)やハヴィガースト(Havighurst, R. J.)の発達課題理論では、人間は生涯発達し続けるという考えに基づいています。世代を何分割するのかは理論に依りますが、その世代それぞれに発達課題があり、その課題を乗り越えられないと、病理が生じるという理論です。
臨床発達心理学では、ボウルビー(Bowlby, J.)の愛着や、発達障害が研究内容となります。非行や虐待も対象となります。人間が発達する上で、問題が”行動”として現れた場合、その行動を矯正、あるいは減らす試みがなされています。
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