手元のどの文献を見ても「障害」の定義がないため、ここではあおくまが私見で述べていきたいと思います。明らかな誤りがありましたら、ご連絡ください。
障害とは、
@遺伝子の異常、脳の器質的な異常など先天性の異常による知的能力、行動・情緒制御能力、運動能力の障害 A神経伝達物質やホルモンの異常による身体的、精神的な障害 B事故や天災により脳の一部や神経に異常をきたし、体の一部が機能しない、あるいは失うことによる障害
を指します。大きく分けると知的障害・発達障害・精神障害・身体障害となります。知的障害を発達障害に含めることもあります。インフルエンザや癌などは障害ではありませんが、それが原因で二次的に障害を被ることはあります。
障害者は程度の差こそあれ、その障害のために 日常生活を送ることに苦痛や困難を伴います。重度になると、基本的生活習慣もこなせず、介助を必要とし、最重度となると、自分の力のみでは生きていくことが困難であり、医療器具を必要とすることもあります。
外見で障害者と判別できる障害は、決して多くはないです。身体障害も、肢体不自由などであればわかりますが、心臓疾患などはすぐにはわかりません。ダウン症は特徴的な相貌のため一目でわかりますが、軽度の知的障害、発達障害、精神障害は気付かれないことが多いです。
そのため、障害者の多くは偏見・差別を受けやすく、自尊心を傷つけられています。例えば、電車の中で車掌の真似を大声でしていたり、体をくねくねさせたりしている人を煩わしいと思ったことはないでしょうか。軽度の知的障害者や発達障害者は見た目にもわかりづらく、理解している健常者も少ないため、怪訝な・懐疑的な視線を浴びせられます。電車に乗れるだけでも頑張っているのです。理解することは難しくても、その努力をすることはしてほしいと思います。
精神障害者は、その症状から体調や気分のむらが激しく、突如体調を崩すことがあり、困惑されることがあります。特に勤務する上ではそれが原因で業務に支障をきたしやすいため、それだけで退職を迫られたり、就職活動に支障をきたすなど、わかりやすい差別を受けます。ハローワークにて障害者枠で就職活動をしても、そもそも障害者枠に精神障害者は考慮されていないことが多く、就職はかなり困難だとも言われています。
障害児を抱えた保護者の気持ちは測り知れず、特にごく軽度の知的障害児や発達障害児の場合は保護者も気づかないことが多く、虐待の原因の一つともなっています。周囲が寄り添う努力が求められています。
自分が障害者であるということを証明するものが、障害者手帳です。精神障害者のための手帳は、精神障害者保健福祉手帳と呼び、1〜3級の等級に分かれています。
うつ病や躁うつ病は気分障害、社会不安障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)は不安障害と言われ、精神障害の一つです。このサイトでは、気分障害と不安障害に絞って紹介していこうと思います。
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