「うつ病は、「気の持ちよう」や「心の弱さ」から起こるのではありません。」脳内の神経伝達物質の減少によって引き起こされると言われています。」
「私達の脳の中では約1,000億個あるといわれる神経細胞が、複雑なネットワークを作って情報をやり取りしています。この情報伝達を仲介するのが情報伝達物質です。」「しかし、何らかの理由でこの情報伝達物質の行き来する量が減ると、思考や感情が鈍くなるのです。これが、うつ病への引き金になるというのが現在の標準的な考え方です。」
「つまり、うつ病とは、脳のエネルギーが枯れてしまう機能的な病気なのです。」
ここまで読んで頂ければ、車に例えて考えるとわかりやすいことがわかって頂けると思います。うつ病は自分のハンドルテクニックというよりは、車の燃料タンクとエンジンの故障なんです。燃料がうまくエンジンにまわらず、燃費が急激に悪くなり、今まで普通に走れていた坂道を登りきることができなくなったりすると考えて頂ければいいと思います。
うつ病は気持ちの弱さからなるものではないとは言えど、なりやすいタイプはあるようです。特に
@「真面目で几帳面、完璧主義」 A「責任感が強い」 B「物を頼まれると嫌とは言えない」
ような人はうつ病になりやすいようです。また、環境の変化によって引き起こされることも多く、例えば
@失業や退職、出向、転勤 A別居、離婚、家庭内のトラブル B結婚、出産
などはストレスが多くかかり、うつ病を引き起こす引き金にないやすいようです。
悪いことばかりではなく、良いことでもうつ病になることがあるので注意が必要です。
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