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うつ病について
うつ病とは?

 学術的なことはうつ病関連用語集を見て頂きたいと思いますが、ここでは手元にあった「メンタルヘルスBOOK こころが疲れていませんか 〜うつ病を知ろう〜」というハンドブックに従って、簡単にうつ病について説明したいと思います。「」で囲まれている部分はこのハンドブックからの引用です。

 「仕事や家庭、人間関係において社会がますます複雑化している現代では、誰もが多くのストレスを抱えています。落ち込んだり、傷ついたり、不安になったり、悲しんだり、むなしい気分になるのは誰にでもあることです。大抵の場合、時間の経過とともに「また元気に頑張ろう」と思えるようになり、毎日の生活が続いていきます。ところが、時にいつまでも気分が沈んだままで回復できず、様々な体の不調までもたらし、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。このような、心が疲れきってしまった状態がうつ病なのです。」

 簡単に言えば、普段は学校や職場でガソリン(エネルギー)を使いながらも、毎晩、あるいは週末に休むことでガソリン補給し、毎日を元気に過ごせていますが、何らかの理由でガソリン補給が困難になるといううつ病になり、わずかなガソリンで大きな車を動かそうとする状態になってしまう、それがうつ状態です。

 うつ病は決して特別な病気ではなく、心の風邪とも言われるように、誰にでも突然なってしまう、ありふれた病気です現代では女性の7人に1人、男性の10人に1人がうつ病だと言われています。男性は仕事で、女性は人間関係でうつ病<になることが多いようです。

 「心も体と同じように病気になってしまうのです。ただ、体の病気とは異なり、うつ病は判別する物差しがなく、「怠けているだけなのでは」「気持ちが弱いのでは」などと誤った認識で捉えられがちです。」「うつ病の治療には、周囲の人たちの理解やサポートが何よりも大切」です。

 

うつ病の症状

 うつ病の症状としては、大きく分けて心の症状と体の症状の二つに分かれます。まずは心の症状を、ハンドブックを基に以下に紹介します。

  1. 気分が沈む
     「「憂うつだ」「寂しい」「悲しい」「何の希望もない」と悩むようになります。笑顔が消え、深く落ち込み、時には強い不安感を持ちます。朝方が最もひどく、夕方になると幾分良くなる(日内変動)のも特徴です。」


  2. 興味関心の低下
     「物事に対して興味や関心が薄れ、やる気がなくなってしまいます。仕事への意欲が低下したり、興味を持っていたことにこれまでと同じように打ち込めなくなります。」


  3. 思考力・判断力の低下
     「思考力、判断力、決断力が低下します。仕事や生活上のことでなかなか決断ができなかったり、テレビを見ていても話の筋を追うことができず理解ができなくなります。」


  4. 過剰な罪悪感
     「過去の出来事にいつまでもくよくよしたり、はっきりした理由もなく「自分はだめな人間だ」「能力がない」「申し訳ない」と過剰な罪悪感を抱きます。」


  5. 希死念慮
     「うつ病の最悪の結果は自殺です。気持ちが沈み込んで辛くてたまらないために、「死」にまで思いが及んでしまうのです。」


 次に、体の症状を紹介します。

  1. 睡眠障害
     「うつ病でよく見られるのが「睡眠障害」です。寝つきが悪い(入眠障害)場合もあれば、深夜(中途覚醒)あるいは早朝(早朝覚醒)に目が覚めてしまい、そのまま眠りにつけない場合もあります。」夢をたくさん見るようになり、熟睡できない、つまり眠りが浅くなる熟睡障害や、どんなに眠っても気分がすっきりしないという過眠が見られることもあります。


  2. 食欲低下・増進
     「食欲がなくなり、何を食べてもおいしいと思えず、「砂をかんでいる」様に感じることさえあります。このため急激に体重が減少します。また、逆に食欲が増進し、体重が増えることもあります。」


  3. 体のだるさ
     「殆ど体を動かしていないのにひどく疲れたり、体が重く感じられます。服を着るといった日常の何気ない作業も、なかなかこなせなくなります。」


  4. 様々な身体症状
     「頭痛、腰痛、腹痛といった症状が現れます。うつ病が原因の痛みに対しては、市販の鎮痛剤の効果は殆どありません。そのため下痢や便秘、胃のむかつき、めまい、痺れなど様々な体の症状が起こることがあります。」


 車に例えるなら、普段は毎日ガソリンがたくさん入った状態で学校や職場に行くのに、ガソリンの量がちょっとになり、さらに燃費が10倍くらい悪くなり、あちこちにガタがきている状態です。しかし、運転者(自分)はこの走らない車を自分のせいだと思い、罪悪感を抱いてしまい、最悪の場合死にたいと思ってしまうのです

 

うつ病の原因・引き起こすきっかけ

 「うつ病は、「気の持ちよう」や「心の弱さ」から起こるのではありません。」脳内の神経伝達物質の減少によって引き起こされると言われています。」

 「私達の脳の中では約1,000億個あるといわれる神経細胞が、複雑なネットワークを作って情報をやり取りしています。この情報伝達を仲介するのが情報伝達物質です。」「しかし、何らかの理由でこの情報伝達物質の行き来する量が減ると、思考や感情が鈍くなるのです。これが、うつ病への引き金になるというのが現在の標準的な考え方です。」

 「つまり、うつ病とは、脳のエネルギーが枯れてしまう機能的な病気なのです。

 ここまで読んで頂ければ、車に例えて考えるとわかりやすいことがわかって頂けると思います。うつ病は自分のハンドルテクニックというよりは、車の燃料タンクとエンジンの故障なんです。燃料がうまくエンジンにまわらず、燃費が急激に悪くなり、今まで普通に走れていた坂道を登りきることができなくなったりすると考えて頂ければいいと思います

 うつ病は気持ちの弱さからなるものではないとは言えど、なりやすいタイプはあるようです。特に

  @「真面目で几帳面、完璧主義」
  A「責任感が強い」
  B「物を頼まれると嫌とは言えない」

ような人はうつ病になりやすいようです。また、環境の変化によって引き起こされることも多く、例えば

  @失業や退職、出向、転勤
  A別居、離婚、家庭内のトラブル
  B結婚、出産

などはストレスが多くかかり、うつ病を引き起こす引き金にないやすいようです

 悪いことばかりではなく、良いことでもうつ病になることがあるので注意が必要です。

 

うつ病の分類

 うつ病は感情と意欲の起伏に障害が起こることから、気分障害の一つに分類されています。

 気分障害はうつ病性障害と、躁病とうつ病の症状を併せ持つ双極性障害に分かれます。さらに、うつ病性障害は、大うつ病性障害、気分変調性障害に分類されます。

 このうち、最も多いのが大うつ病性障害と言われています。「大」といっても軽症より症状が重いというだけのことで、一般にうつ病と呼ばれている症状が当てはまります。

 気分変調性障害は軽症のうつ病で、軽い抑うつ気分が2年以上続くものです。「だるい」「よく眠れない」など体の不調を感じていても、仕事を続けることはできるので、周りからはわかりづらい症状です。